パリ五輪走り高跳びの予選で、赤松諒一選手が2メートル27をクリアし、5位で決勝進出を決めました!
そして、決勝戦でも2メートル31で見事に5位で入賞しました!
1936年ベルリン五輪で5位に入賞した矢田喜美雄選手(1メートル97)以来の88年振りの快挙です。
赤松諒一選手は、2023年のブダペストで開催された世界選手権でも2メートル25の8位で入賞しており、確実に上位を狙える実力。
パリ五輪の決勝が楽しみな赤松諒一選手ですが、実は他の顔も持っていたのです。
その正体は、システムエンジニアでもあり、医学部の研修生でもありました。三刀流のハイジャンパーだったのです。
どれも片手間では出来そうもありませんが、もっと詳しく見てみましょう。
【画像】赤松諒一はSEで医学部の研修生!三刀流ジャンパー!
赤松諒一選手は陸上選手だけではなく、システムエンジニアと医学部の研究生の顔を持つ、まさに三刀流ジャンパー。
競技と研究の両立をされている陸上選手としては珍しい肩書です。
赤松諒一はシステムエンジニアだった!
赤松諒一選手の出身大学は、岐阜大学教育学部で、同大学院も卒業しています。
教育学部に入り、体育の教員免許を取得して、競技を辞めたあとは教員に転向できる道も持っておきたかった、というのも理由の一つです。
引用先:tokyoforward2025
一流のアスリートは堅実な考え方の方も多い印象ですが、赤松諒一選手も然り。
大学院卒業後は、システムエンジニアとしてIT企業のアワーズに2020年に入社。
どのようなトレーニング手段を採用し、跳躍技術を改善できるかを学術論文などから学び取り、エビデンスに基づいたトレーニング計画の立案や技術の改変を行われています。
2024年5月には、アワーズから転職し、西武・プリンスホテルズワールドワイドに入社されています。
現在の会社での配属が不明ですが、システムエンジニアの職からは遠ざかりパリ五輪に力を注がれているのかもしれません。
赤松諒一は医学部の研修生
前職のIT企業のアワーズが医療系のシステム開発に力を入れていることから、岐阜大学医学部整形外科に研究生として通われています。
高齢者の転倒予防システムの研究を行っています。
研究者として歩行バランスと転倒に関する論文を執筆しており、目標は医学博士号の取得とのこと。
医学的な部分を調べていくと、アスリートとしても役に立つことがあるので、ハイジャンプにも生かされている事でしょう。
赤松諒一はハイジャンパー
ハイジャンプを始めたのは高校生からと意外に遅いスタートです。
中学まではバスケットボールをやっていました。高校でも体験入部はしたのですが、練習も厳しそうだったので、他の部活動も回ってみようと。その中で陸上競技部は面白そうだし、雰囲気も良かったので入部することにしました。最初は短距離走や走幅跳なども練習していましたが、走高跳をやってみたところ、顧問の方から「お前は走高跳をやった方がいい」と言われたんです。もともとバスケをやっていたので、レイアップシュートのカーブを描いて踏み切るという感覚が似ていたし、浮く感覚も楽しくて「やってみよう」という気持ちになりました。
引用先:引用先:tokyoforward2025
高校時代の顧問先生の見立ては流石としか言いようがないですが、浮く感覚が楽しいって、遺伝子レベルで持っている才能でしょうね。
赤松諒一選手は、細い体型(184㎝、60㎏)と少ない筋肉量、しかし走り高跳びは筋肉量を増やすと体重が重くなり高く跳べなくなる競技。
赤松諒一選手は体質的に少ない筋肉でも大きな力を発揮しやすいようで、その身体能力も高跳びに適していたようです。
赤松諒一のプロフィール
- 本名:赤松諒一 (あかまつ りょういち)
- 生年月日:1995年5月2日
- 出身地:岐阜市
- 学歴:岐阜大学院卒
- 身長:184㎝
- 体重:60㎏
- 趣味:ピアノ演奏、キャンプ、ゲーム
- 所属:西武・プリンスホテルズワールドワイド
- 自己ベスト:2メートル30
趣味のピアノ演奏もかなりの腕前です!多才で驚きます。指が凄く長くて器用なんだろうなと思わせてくれます。
挑戦したい曲はKing Gnuの「白日」赤松諒一選手は楽譜が読めないので、完全耳コピですって!凄い!
赤松諒一の経歴
年 | 大会 | 結果 |
2012年 高校2年生 | 岐阜県新人対校選手権 | 2m02の大会新記録で優勝 |
2013年 高校3年生 | インターハイ(大分) | 2m10で3位 |
インターハイ翌週の記録会で2m16という岐阜県高校新記録を樹立 | ||
2014年 大学1年生 | 東海学生陸上競技秋季選手権 | 2m18で優勝 大会新記録 |
2015年 大学2年生 | 東海陸上競技選手権 | 2m18で優勝 |
日本学生陸上競技対抗選手権 | 2m25で優勝 | |
2016年 大学3年生 | 水戸招待陸上 | 2m10で優勝 |
東海学生陸上競技選手権 | 2m16で優勝 | |
2023年 28歳 | 日本陸上競技選手権大会 | 2m29で優勝 |
トワイライトゲーム | 2m30で優勝 自己ベスト (日本歴代6位) |
2023年に入ってから記録をグングン伸ばしており、上り調子。
そしてパリ五輪決勝で5位に入賞しました!世界の5位です!
まとめ
赤松諒一選手の三刀流の活動について調べましたが、如何だったでしょうか?
どの分野でも勉強熱心で真摯に取り組まれている姿は、やはり一流。
また、興味や関心事の幅の広さが素晴らしく、アスリートとしてだけではなく、人として魅力的な方だと思いました。
決勝戦の舞台でも、パリの広い空の下、沢山の歓声の中で最高の浮遊力を楽しみ5位入賞!素晴らしい快挙です!
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