昭和の時代、アンニュイ女優といえば秋吉久美子(あきよし くみこ)さんでした。
今ではあまり聞かない言葉ですが、アンニュイとはフランス語、「けだるそうな感じ」という意味です。
秋吉久美子さんは24歳のとき、5歳年上のミュージシャンと”できちゃった結婚”で子供を「卵で産みたい」と発言して話題にもなりました。
若い頃から人生観が面白い女優さん。知りませんでしたが、実はクリエイティブな勉強家でもあります。
今回は、若い頃のかわいい姿と現在の芸能以外の活動の様子を深堀してみました。
【画像】秋吉久美子の若い頃がかわいい!
秋吉久美子さんは、1972年受験勉強中に聴いたラジオの深夜放送・吉田拓郎の『パックインミュージック』で、吉田拓郎が音楽を担当した松竹映画『旅の重さ』のヒロイン募集を聞き、親に内緒でオーディションを受け芸能界デビューを果たします。
内緒ってところが秋吉久美子さんらしいです。幼い頃からなんでも一人で決める事が出来るタイプだったんでしょうね。
広告に自分の名前が起用されるって珍しい事ですよねー。
こちらは映画「八甲田山」での一コマ。名作中の名作。
農家の長男の嫁で道案内役の秋吉久美子さん、際立つ美しさと、感動のシーンに涙した人も多いとか。
こちらは、映画「の・ようなもの」の一コマ。故森田芳光監督の初作品です。
新米落語家とソープ嬢の他愛無い日常の話ですが、緩い感じがとても良いのです。それにしても色っぽいですね。
掴みどころのない浮遊感のある演技には定評がありましたよねー。
なんとなくフワフワしているようで、妖艶な魅力。これこそが秋吉久美子さんの特徴だと思います。
秋吉久美子は勉強家で研究者向き?
プライベートな秋吉久美子さんを調べると、凄ーく勉強熱心で探求心旺盛だという事が分かりました。
早稲田大学大学院へ入学
秋吉久美子さん52歳の2007年9月より早稲田大学大学院公共経営研究科専門職学位課程公共経営学専攻に入学しています。
「この年に母を看取ったのですが、そのときしみじみと、“私は母にとって誇れる娘ではなかったな”と──高校は進学校でしたが、3年生の夏休みに映画のオーディションを受けて合格し、映画に出演していたので、大学受験に失敗。
母はあふれんばかりの愛情を注いでくれる忍耐強い人でしたが、私にはもっと学んでほしかったんじゃないかと感じられることがあったんです。母自身は11人きょうだいで、高等教育を望んでも無理な家庭環境でした。だからこそ私に期待していたようなんです。
それなのに高校を卒業してすぐ、私は女優になって、しかも“シラケ女優”だなんて評判で……。母が亡くなったときに、そういった母の思いを改めて思い出し、勉強するなら“いましかない”と思ったんです」(秋吉・以下同)
引用作:moneypost
人生後半戦、自分の内面を豊かにし、女優に拘らず、より深く社会を理解し、社会活動に参加したいという思いが強くなったようです。
大学院の生活は2年間続いたそうですが、芸能の仕事との両立はハードワークでありながらも大学生活は楽しかったようです。
利害関係が一切ないので、お互いに協力しあえ友情関係も育まれたそうです。
秋吉久美子さんは、もともとオープンな性格でもありますが、常に学ぼうとする姿勢が素晴らしいですよね。
哲学、詩吟、英語で読む旧約聖書などの習い事も
若い頃は理解できなかった哲学、現在では縁があり哲学教室へ通われているそうです。
フッサール、ヘーゲルやハイデガーの違いについて先生へ質問したりしているとか。
全く聞いた事ない名前で私は分かりませんが、アカデミックな事だけは分かります。
詩吟教室の楽しさは下記のように語られています。
背筋を伸ばし、ふだん自分が声を出すのとは違う部分を使って声を出すのが爽快です。そして何より1300年も前に李白や杜甫が書いた詩に触れることで、その時代にタイムトラベルできる内面的な面白さもあります
引用先:nikkei
英語で読む旧約聖書教室へも通われています。
予習をしないとついていけないものばかりだとか。1日40時間欲しいとおっしゃっています。
この好奇心と行動力、そして継続する力、なかなか出来ませんが、秋吉久美子さんは自分の興味のあるものにトコトン研究する事が大好きなのは伝わってきます。
推しは東京大学名誉教授で経済学者の安冨歩さん
毎晩、安冨先生のYouTubeを見ないと寝られないくらいなんですよ」と語るほどの熱中ぶりのご様子。
東京大学名誉教授で経済学者の安冨歩(やすとみ あゆみ)さん、一体どんな方なのでしょうか?
男性?女性?気になりますよねー。
安冨歩さんとは:
戸籍上は男性だが、女性の装いをまとう、気鋭の東大教授として知られている。 現在、54歳だが自身がトランスジェンダーであることに気づいたのは、50歳を過ぎてからとのこと。
家族は配偶者と幼い2人の子供(3才と2才)、白馬のユーゴン(牡馬・17才)、茶毛のエウロパ(牝馬・2才)
著書『「満洲国」の金融』で第40回日経・経済図書文化賞を受賞。
安冨歩さんの発信している内容と突き詰めていくと、人間が自由に生きるためにどうすべきか、につながっていく。
そのブレない生き方に秋吉久美子さんは惹かれているそうです。
秋吉久美子さん自身も自由人、共通点を感じるのかもしれません。
秋吉久美子のプロフィール
- 本名:小野寺 久美子(おのでら くみこ)
- 生年月日:1954年7月29日
- 出身地:静岡県富士宮市生まれ、福島県いわき市出身
- 学歴:2009年早稲田大学大学院公共経営研究科専門職学位課程公共経営学専攻し10人中の総代として修了
- 公共経営修士を取得
- 2013年「わたしの人生〜我が命のタンゴ」でモナコ国際映画祭主演女優賞を受賞
秋吉久美子さん、とにかく何処でもモテるそうです。
若い頃だけではなく、大学院在学中も、同級生から優しい気遣いを受けていたとか。
年齢を重ねてもかわいらしさは健在、守ってあげたくなるのかな?明るくオープンな感じなので、気軽に声をかけやすいのかもしれません。
まとめ
若い頃のかわいいさは誰しもが認めるところだと思いますが、秋吉久美子さんが現在もパワフルでこんなに勉強家だとは、全く知りませんでした。
今も衰えない妖艶な魅力の源は、勉強熱心で継続して好奇心を満たしている事だと分かり納得しました。
大学院での授業も常に最前列に座っていたようですので、能動的なアクションを常にされる方のようです。
秋吉久美子さん人として深みを感じます。
生涯チャレンジャーな生き方、憧れると同時に自分もそうなりたいと思いました。
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