【画像】上地結衣の生い立ちは！これまでの大会成績も調べてみた！

車いすテニス世界ランキング2位の上地結衣（かみじ　ゆい）選手が、パリパラ五輪女子シングルス決勝で、オランダの世界ランキング１位のデフロート選手を逆転で破り、日本女子では同種目史上初の金メダルに輝きました。

前日の女子ダブルスでも金メダルを獲得している上地結衣選手は「シングルス、ダブルスで2冠」の歴史的快挙を達成！

本当にとてつもなく凄い事なんですが、この偉業を達成した背景には、レジェンド国枝慎吾さんにアドバイスを受け、車いすを改良してプレースタイルも見直したという事も大きかったようです。

そんな上地結衣選手ですが、生い立ちやこれまでの大会成績も調べてみました。

【画像】上地結衣の生い立ちは？

上地結衣選手は先天性の潜在性二分脊椎症です。

潜在性二分脊椎症は、
胎児の脊髄が形成される過程で癒合が不完全となり、脊髄の奇形性病変が生じる疾患です。
症状としては、両下肢の運動障害（足が動かない、変形、左右の足が非対称、足が細いなど）があります。

元々は装具をつけて歩く事が出来ていたそうですが成長と共にに歩行困難になったとの事。

両親がバスケットボール選手だった事もあり、母親の勧めで車いすバスケットボールを始めます。

しかし背の低い上地結衣選手は特別扱いされる事もあり、相当悔しかったようです。

「結衣ちゃんは身長が小さいからリングに当たったらシュートが入ったことにしよう」とか、特別ルールをつくってくださったのですが、自分としてはそれがすごく悔しかったんです。

引用先：ontrip.jal

車いすテニスを始めたきっかけは？

その後、11歳から車いすテニスを始められています。

歳が4つ離れた姉がいるんですけど、その姉が中学校の軟式テニス部に入部したのがきっかけの一つだったと思います。姉と一緒にテニスがしたいなって。

やるならみんなと同じルールでやりたいし、同じ土俵で戦いたい。その点、テニスだったらネットがあって、ボールがネットを越すことさえできればどんな人でもできるっていうのが楽しかったんですよね。

引用先：ontrip.jal

それから僅か3年後、14歳の時に史上最年少で日本ランキング1位に。

2012年に高校3年生でロンドンパラリンピックに日本代表として出場し、シングルス・ダブルスともにベスト8入賞。

パラリンピックという世界最高峰の舞台に立った事でテニスプレーヤーとして生きて行く覚悟を決めたそうです。

写真は高校生の上地結衣選手、高校の関係者からの激励金を受け取る姿です。

一人で国際大会の海外遠征へも挑戦

初の海外遠征は中学3年生でイギリスで行われた『車いすテニス世界国別選手権』の団体戦への参加。

ご両親の付き添いもなく一人で参加されています。

皆と同じ条件で生活をしたい、余計な出費を両親に出させたくないと思ったようです。

普通の中学生の感覚より、しっかりしていますよねー。

今後もこういう機会が増えるかもしれないと考えたとき、毎回来てもらっていたら両親の負担になるし、単純に費用も倍になりますよね。でも一人だったら、その倍の大会に出られる。それなら一人で行きますって（笑）

幼少期から海外にも興味があったようです。それにしてもチャレンジャーで頭が下がります。

海外は年に20大会弱くらいで、1大会につき移動も含めて1週間くらいの旅程だそう。

月の半分以上は海外にいるようで、海外への旅も慣れたもの。

意外に海外のほうが、車いすの人を快く受け入れてくれる文化もあり、不安感じる事はほとんどないそうです。

上地結衣選手のこれまでの大会成績も調べてみた！

上地結衣選手はこれまでに数多くの大会で優勝を成し遂げています。

シングルス成績
全豪オープン優勝：2017年・2020年
全米オープン優勝：2014年・2017年
全仏オープン優勝：2014年・2017年・2018年・2020年

ダブルス成績
全豪オープン優勝：2014年・2015年・2016年・2018年・2020年
全仏オープン優勝：2014年・2016年・2017年、2023年
全英オープン優勝：2014年～2018年、2021年、2022年
全米オープン優勝：2014年・2018年・2020年、2023年

パラリンピック
2016年リオデジャネイロ：女子シングルス銅メダル
2021年東京：女子ダブルス銅メダル
2021年東京：女子シングルス銀メダル
2024年パリ：女子ダブルス金メダル
2024年パリ：女子シングルス金メダル

高校３年生で初めて出場した2012年ロンドンパラ五輪でも、シングルス、ダブルスともに準々決勝まで進んでいます。

その後プロとして活動を始め、上地結衣選手は2014年に開催された全豪、全仏、全英、全米すべての大会をダブルスで優勝。

この記録は20歳135日で「車いすテニス年間グランドスラム最年少制覇（女子）」としてギネス記録に認定されています。

そして、2024年のパリパラ五輪では、「シングルス、ダブルスともに金メダル」と歴史的快挙を達成！

まさしくレジェンドです！

上地結衣選手のプロフィール

• 名前：上地結衣(かみじ　ゆい)
• 生年月日：1994年4月24日
• 出身地：兵庫県
• 身長：143cm
• 利き手：左
• 所属：三井住友銀行

今回が４回目のパラ五輪出場、既に１０年以上世界のトップクラスで戦い続けています。

近年は主要国際大会でダブルスは優勝が続いていたが、シングルスではなかなか頂点に届かず悔しい思いをしていたようなので、パリパラ五輪での金メダルは喜びも大きいでしょうね。

まとめ

上地結衣選手の強さの源は純粋にプレーしているのが楽しいという事のようです。

単に試合に勝つことを目標にするのではなく、練習方法や競技用の車いすに調整を加えながら、新しいことにチャレンジし、大会に向かっている時間こそが最高に楽しいと語っています。

脊髄疾患で体幹の筋肉が100％のパワーではない上地結衣選手がトップに立つということがどれだけ凄いことか、楽しいというまでにどんな苦労があったのか計り知れません。

とにかくパリパラ五輪の金メダルにおめでとうと声を大にして伝えたいです！