パリ五輪水泳3m飛板飛込日本代表の坂井丞選手、2016年リオ五輪、2021東京五輪と3大会の連続のオリンピック出場となります。
実は両親とも飛び込みの元選手で飛び込みのコーチでもあります。
坂井丞選手の選手歴は30年。3歳の時に浮輪を着け、試合に初めて出場したというから、ベテランですね。
両親が飛び込みコーチという事で、幼少期から三が日以外は練習漬けの毎日を送ってたようですよ。
今回は、飛込一家に生まれた坂井丞選手の経歴やプロフィール、家族について調べてみました。
坂井丞のwikiプロフィール
坂井丞選手の特徴は、水しぶきの少ない入水が持ち味で、ノースプラッシュと呼び、高い点数になります。
3mの高さと言えば、バスケットゴールの高さくらいですが、あの高さから飛ぶだけでも恐怖。しかも失敗した時の痛みはもっと恐怖です。
- 本名:坂井丞(さかい・しょう)
- 生年月日:1992年8月22日
- 出身地:神奈川県相模原市
- 学歴:日本体育大学体育学部卒
- 身長:171㎝
- 体重:58kg
- 所属:ミキハウス
幼い頃の遊び場はプールサイド。全国各地の大会に行くことが夏休みの旅行だったようです。
ご両親とも元飛び込み選手、坂井丞選手は遺伝子レベルで高所の恐怖はあまり感じないのでしょうか?
いえいえ、そんな事はないようです。
練習を重ねていく中で恐怖心で飛べなくなった時期があり、小学6年生の時にはサッカーをやりたいと思ったこともあるそうです。
しかし、お母さんから説得され、2世ダイバーへの道を選択されています。
3m飛板飛込とは
3mの高さにある弾力性の高い飛び板から飛び込み、その過程の演技を競う種目です。
演技の種類は、「技の種類(飛び込みの開始方法)」「途中宙返り(フライング)の有無」「宙返りの回数」「ひねりの回数」の組み合わせで決まります。
飛び込みのルールは、飛び込み開始方法や複雑な演技の技の難易度で得点が変わってくる仕組みになっています。
坂井丞の結婚相手や子供は?
坂井丞選手は、2024年1月現在結婚されており、2016年に生まれた息子さんをはじめ3人のお子さんがいる3児の父でもあります。
お子さんが車の洗車を手伝うかわいい写真がインスタにアップされていました。
奥様は一般人という事で情報はありませんでしたが、3人の子育てとアスリートのサポートを献身的にされているのでしょうね。
坂井丞の経歴
年 | 大会・種目 | 順位 |
2009 | 日本選手権 1m板飛込 | 1位 |
2010 | 日本選手権 3m板飛込 | 1位 |
日本選手権 高飛込 | 1位 | |
2013 | 世界選手権(バルセロナ) 3m板飛込 | 8位 |
2014 | 仁川アジア大会 3m板飛込 | 3位 |
2016 | FINA飛込ワールドカップ 3m板飛込 | 準決勝敗退 |
リオデジャネイロオリンピック | 22位(予選敗退) | |
2018 | ジャカルタアジア大会 3mシンクロ板飛込(寺内健とペア) | 3位 |
2019 | 光州世界水泳選手権 3mシンクロ板飛込(寺内健とペア) | 7位 |
2020 | 東京オリンピック 男子シンクロ板飛込 (寺内健とペア) | 5位 |
2024年5月飛び込みのパリ五輪テスト大会を兼ねたフランス・オープンでは、坂井丞選手は424.50点で4位でした。
本番のパリ五輪での成績に期待したいところです!
坂井丞の両親と兄弟
父(弘靖さん):元飛込選手、現在コーチ
母(由美子さん):元飛込選手、現在コーチ
1歳年上の姉(由稀那さん):飛込競泳歴16年、ジュニアオリンピック、日本選手権出場経歴あり
3歳年下の妹(莉那さん): 飛込の選手
父の弘靖さんは、佐賀県生まれの元飛び込み選手、1984年のロサンゼルス五輪出場を目指し、代表選考会にも出場した経歴を持ちます。残念ながらオリンピック出場の夢は叶わず、24歳で現役を引退。
父の弘靖さんと母の由美子さんは日本体育大学の同級生で、ともに飛込競技に打ち込んでいました。
現在は両親とも神奈川県ダイビングクラブのコーチをされています。
坂井丞選手の飛び込みの基礎を作ったのは、母の由美子さん。飛び方等の種目、その補足は父の弘靖さんが指導。
小学4年時には全国大会で優勝するほどの腕前に成長し、中学2年では世界ジュニア選手権の代表入り。
この時点で父・弘靖さんの指導がメインとなったようです。
オリンピックを目指されていたお父さん、さぞかし息子の成長に期待したでしょうね。
妹の莉那さんも飛込選手、日本体育大学を卒業し、国体や日本選手権などにも出場され、愛媛国体飛び板飛び込み3位、高飛び込み8位という結果を残しています。
飛び込み一家坂井家の凄いところは、家族全員が飛び込みの選手として華々しい成績を収めてる事。
しかし、幼い頃は父の指導は厳しく、家に帰ってもコーチと選手の関係が続き、会話のない日もあったようです。
時は過ぎ、今の坂井丞選手にとっては、父のサポートが心の拠り所。
最大の師匠である父のサポートも万全だ。「飛び板に立ち、父を見ると安心するんです」
引用先:olympics.com
お父さんにとって、一緒に戦ってきた息子からのこの言葉は嬉しいでしょうね。
まとめ
坂井丞選手は、試合での戦いの他に2010年から特発性じんましんと言う難病とも戦っています。
入浴や運動によって体が温まり発汗すると、体に刺されるような痛みが生じる、治療法が確立されていない病気。
ドーピング違反になる可能性の薬物は使用できないため、治療や症状緩和の選択肢は限られるが、その中で工夫しながら、練習やトレーニングに励まれ、パリ五輪の出場権を見事獲得されました!
試合の恐怖とじんましんの痛みの恐怖、この二つの恐怖と上手く付き合って、パリ五輪での大舞台で大きく羽ばたく事を心から願うばかりです。
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