パリパラリンピックで鈴木孝幸選手が50m平泳ぎで金メダルを獲得。日本勢メダル第1号となりました!
なんと、パラリンピックには、高校3年で出場した2024年アテネ大会から6大会連続で出場。
現在37歳の鈴木孝行選手、ご自身が21歳のときに金メダルを獲って以来16年ぶりに自己ベストで金メダル。
相当な努力を積み重ねているとは言え、選手としての実力が凄すぎますよね!
そんな素晴らしい鈴木孝幸選手ですが、その生い立ちが壮絶なのです。
という事で、どのような人生を歩まれたのか調べてみました。
【画像】鈴木孝幸の生い立ちが壮絶!
鈴木孝幸選手は、先天性四肢欠損という障害で、生まれつき右腕のひじから先がなく、左手の指は3本だけ。
右足は付け根付近から無く、左足も膝から下がありません。
鈴木孝幸選手は、1987年に静岡県浜松市にある聖隷三方原病院で産声を上げました。
実の両親は、先天性の四肢欠損という障害の重さを受け止めきれなかったのでしょう。
鈴木孝幸選手が2歳の時に我が子を置き去りにして失踪しています。
その後も、ご両親の消息は明らかになっていません。
先天性四肢欠損という障害に加え、親から見捨てられるという、壮絶な人生の始まり。
自分では救いようもない困難から、どのように歩んできたのでしょうか?
幼稚園の元園長が救世主だった!
育児放棄された鈴木孝幸選手でしたが、聖隷系列わかば保育園の園長を勤めていた小松洋さんが手を差し伸べてくれました。
小松洋さんは、鈴木孝幸選手を養子ではなく里子として引き取りました。
「自身がいなくなった後のことも考え、将来自立して生きていくことを目標とするためにわざと違う姓のままで育てる」との信念からです。
小松洋さんは一貫して、鈴木孝幸選手に自立させる事を常に意識した教育をしています。
幼稚園の元園長が祖母になった
鈴木孝幸選手を里子として受け入れた後は、小松洋さんは幼稚園の園長を退職。
鈴木孝幸選手の育児に専念するための決断です。本気でお祖母さんになろうと覚悟されたのでしょうね。
学校の送り迎えで必要になるからと自動車免許も取得され、鈴木孝幸選手の体型にあった洋服の調整なども、全て小松洋さんがひとりでこなしてきたようです。
保育園の園長として教育に携わってきた小松洋さん、鈴木孝幸選手に自立した人生を歩ませる事が自分の使命だと思ったのかもしれません。
水泳に出会ったのは祖母がきっかけ
小松洋さんは「水泳は一番自立心が養えるスポーツ」との考えがあったようです。
それで、鈴木孝幸選手が幼稚園に入る前から水泳を始めさせたそうです。
しかし、小学校4年生で少し嫌な経験もあったようで、一時期水泳から遠ざかっています。
10歳頃の子供って残酷ですので、悪気はなくてもジロジロ見たりしちゃいますよね。
実はそうでもないんです。そのあとに健常者が通っているスイミングスクールに移ったのですが、ロッカールームやプールサイドでジロジロ見られるようになり、それが気になって4年生のときにやめてしまいました。ただ、小学校では金管バンド部と掛け持ちで水泳部に入っていて、それは楽しかったです。
引用先:mlit.go
但し、通常の小学校の運動会では、両手に靴を履かせて健常者の子と同じように様々な競技に参加していたそうです。
小松洋さんの子育ては厳しすぎるように感じますが、鈴木孝幸選手の将来を本気で考えているという証ですよね。
普通の感覚では甘やかしてしまいそうですけど、保育園の園長を務めていただけに素晴らしい教育です。
鈴木孝幸選手は、小、中、高校は普通の学校で過ごされ、大学は早稲田大学、教育学部へ進学されています。
鈴木孝幸選手のプロフィール
- 本名:鈴木孝幸 (すずき たかゆき)
- 生年月日:1987年1月23日
- 出身:静岡県浜松市
- 学歴:早稲田大学
- 所属:ゴールドウィン
ゴールドウインに所属しながら、2013年からイギリスの大学院でスポーツマネジメントを学んでおり、現在はイギリスを拠点で活動しているようです。
アスリートを引退したときに、何らかのかたちでパラリンピックや自分がやってきた水泳っていうものに関わっていきたいなとは思っています。今英国で学んでいるスポーツマネジメントは今勤めている企業にも活かせますし、今後のパラリンピックに関わることでも使えるものなので、すごく良いチャンスだったなと思っています。これをしっかりと学習して、これからの自分に還元していくというのは、まず水泳以外の部分で一番かなと思っています。どういう事なら自分が一番貢献できるのかということは考えていますね。 あとは、時の流れに身を任せていこうと(笑)チャンスがあったときにそれをつかめるような準備をしていこうとは思っています。
引用先:pathway.jpnsport
イギリス留学したことで視野が広がり、アスリート引退後のビジョンも見えているようですね。
イギリス滞在では英語のスキルもアップするでしょうから、将来的に国際的な活動もチャンスがありそうです。
鈴木孝幸さんの生き方には地頭の良さが伺えます、小松洋さんの教えもしっかりと芯にあってかっこいい!です。
まとめ
鈴木孝幸選手の壮絶な生い立ちとその後の人生を調べてみましたが、然るべき人との出会いや本人の努力でこんなにも強く逞しく成長するんだなと改めて思い知らされました。
今回の金メダル、タイムは48秒04で、2008年北京大会で出した鈴木孝幸選手自身の48秒49の日本記録を16年ぶりに更新する日本新記録。
まさしくレジェンドです!
もっと、メディアで鈴木孝幸選手を注目してあげて欲しいです!
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