俳優の洞口依子(どうぐち よりこ)さん、2024年にデビュー40周年を迎えました。
今年の米エミー賞で史上最多の18部門を受賞した『SHOGUN 将軍』にも出演し、真田広之さんが演じる吉井虎永の正室を演じ、ますます円熟味を増す演技に評価が高まっています。
40周年記念のイベントとして、過去の洞口依子作品を集めた映画祭も開催されており連日満員で、大盛況。
改めて洞口依子さんの魅力を時系列で追ってみたいと思います!
【画像】洞口依子の若い頃がかわいい!
洞口依子さんは、高校時代に芸能界デビュー。『週刊朝日』1980年11月7日号の表紙を飾っています。
この表紙は、篠山紀信さんの作品だったそうです。
その後、雑誌『GORO』の「激写」モデルとして芸能界デビュー。
美しさの中に芯の強さも感じさせ、色気もありますよねー。
1985年には映画「ドレミファ娘の血は騒ぐ」(黒沢清監督、伊丹十三と共演)に初主演。
未来の大監督・黒沢清作品が銀幕デビュー作とは、その後の運命を感じさせますね。
話としては全編ほとんど意味不明でありながらも、不思議な中毒性のある映画で再注目されているのです。
洞口依子の魅力を時系列で紹介!
映画『ドレミファ娘の血は騒ぐ』以降も刺激的な作品に登場することに。
伊丹十三監督タンポポ
中でも、伊丹十三監督の映画『タンポポ』での演技は秀逸。
幼い海女の役の洞口依子さんの手から直接牡蠣を食べる分かりしころの役所広司さんとの絡みが衝撃的でエロチックなんです。
伊丹十三監督マルサの女2
1988年伊丹十三監督『マルサの女2』での一コマ。 借金のカタに売られる少女役。
伊丹十三のお気に入りで数々の作品に出演しています。
原口智生監督ミカドロイド
「平成ガメラ」シリーズなどで知られる特殊メイクアーティスト、原口智生の映画監督デビュー作の『ミカドロイド』に出演。
大戦末期、軍は秘密兵器を開発していたが戦況の悪化とともにその計画は破棄された。そして現代。その兵器が突然蘇り人々を殺戮しはじめていく。
洞口依子は旧日本軍の改造兵士からひたすらに逃げる彩子役で主演。
矢作俊彦監督ザ・ギャンブラー
洞口依子さんはソルジャーという役名の凄腕の傭兵役。
黒沢清監督カリスマ
黒沢清監督作品の常連でいくつもの作品に出演されています。
この作品の主演は役所広司さん。タンポポでも共演されていました。
一本の木を巡る人々の対立というストーリー。これだけ聞くと分かり易そうですが実は難解な映画。
白昼の森の中、役所広司さんに謎めいた笑みと言動で近づく得体の知れない小悪魔的な演技の洞口依子さん。
どの作品も謎めいた役で妖艶なキャラクターが多いですが、これこそが洞口依子さんの魅力ですよねー。
洞口依子のプロフィール
- 本名:葛西 依子(かさい よりこ)
- 生年月日:1965年3月18日
- 出身地:東京都武蔵野市
- 身長:164㎝
- 配偶者:有 (1997年から)
1997年、NHKのディレクターの葛西弘道さんと結婚されています。
番組「ソリトン」での共演がきっかけだったそうです。葛西さんはNHKのディレクターとして働いており、洞口さんとは3歳差の年上になります。番組での仕事を通じて、二人は徐々に惹かれ合っていったのでしょう。
番組「ソリトン」:
NHK総合テレビで土曜日深夜に1996年4月7日から1997年3月30日まで放送された若者向けテレビ番組
「若者同士の討論」、「若者向け情報」などを発信していた。
1999年、ウクレレバンド「パイティティ」を結成。
2004年、子宮頸癌を発病し、子宮と卵巣の全摘出手術を受け、闘病生活に入る。
術後の後遺症等かなり辛い闘病生活を送っていたようで、この様子は著書『子宮会議』に綴られています。
2006年、ネットシネマ『マクガフィン』にて復帰。
復帰後は女優業を精力的に取り組まれ、エミー賞を受賞した『SHOGUN 将軍』にも出演し、活動の幅を広げているようです。
まとめ
洞口依子さんの若い頃のかわいい姿を見ていただきましたが、単にかわいいとは言い難く、色んな複雑な要素が絡まったかわいさなんですよねー。
唯一無二の不思議な魅力に自然と吸い寄せられる感じがしました。
だから、名匠と呼ばれる監督からのオファーが絶えず、今でも過去の作品に注目が集まるのでしょうね。
私も過去の洞口依子作品を改めて鑑賞したくなりました。
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